「周りにいる人の出来ない部分ばかり目に付いて、なぜそんなこともできないのかとか、なんでそんな態度なのかとか、すごくイライラするし、腹がたつんです」
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こんな気持ちになった覚えがある人は結構いるかもしれません。
特に親しい間柄や、同じ会社などで毎日一緒に過ごす人に対して。
このような場合、周りの人がどうというより、そんな毎日を過ごしている当人が一番しんどいので、「周りの心配をするよりも、もっと自分を気にかけたほうがいいよ」と伝えるのですが。
だいたいが、そうですよね、とはならず。
「私の事はいいんです、それより周りの良くない態度の人達が変わるべきだし、そのほうがその人達のためでもあります・・・」となるわけです。
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ですが。。
「私の事はいい」訳はないのです。
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だって、自分の世界は自分で創っているのですから。
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自分の中にない情報は、他人からも見つけることはできません。
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ないのですから、分からないのです。
分かるということは、自分の中にその情報があるということ。
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たとえば、「あいつは上からものを言うから腹が立つ」と感じるとしたら。
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それは、自分の中に、自分より上とか下とか同じぐらいとか、そういった概念が存在しているということ。
その概念がなければ、上からものを言うということを感じとる事ができません。
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すべては自分の価値観で周りをジャッジした結果。
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そして、腹が立つのは、自分の思い通りになっていないからなんです。
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嫌味ばかり言ってくる人がいるとしたら、それを嫌味だと捉える情報が自分の中にあるという事。
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例え、相手が嫌味を言っていたとしても、それをどう受け取るかはあなたの自由なのです。
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相手が嫌味を言うのは、それに対してあなたが落ち込んだり、怒ったり、いちいち反応するからなのです。
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あなたが、嫌味というものが存在しない世界に住んでいると、どう言われても嫌味と受け取ることがないので、相手は嫌味を言うことをやめるか、あなたの前から去っていきます。
嫌味を言っても、効果がないと面白くないし、言う意味がなくなるからです。
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内容がどうであれ、伝わるから言うのです。
伝わらない相手にずっと言い続けることはしません。
言い続けても、疲れるだけだからです。
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とはいえ、自分の中にその情報があることが良いとか悪いとかの話ではありません。
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今の状況を作り出しているのは自分であり、状況を変えたいのであれば、変わるべきは周りではなく、常に自分ということなのです。
どんな世界で生きるのか、それは自分で選択できます。
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周りの人々にイライラしてしまう、という状況から抜けるには、まず、日々、抽象度を上げたり下げたりする訓練と、自分がイライラした時に、自分の中でどんな事が起こっているのかを見つめるという事をしてみてください。
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そこで起こるさまざまな気づきが、あなたの現実を必ず変化させていきます。
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